柳生街道にある古刹 南明寺。辺りが暗くなり静けさを感じている中、雅楽特有の綺麗な音色が響き始めた。まだ暑さが残る奈良の夏夜で、お堂の中だけ空気が変わったように感じた。笙（しょう）・篳篥（ひちりき）などの音色とともに舞に触れ、奈良の悠久の歴史と今が交差する特別なひとときを感じた。

　恥ずかしながら、私自身も初めて舞楽・雅楽を体験し、音の繊細さ・舞の迫力を感じました。ツアー参加者様も、ご住職より舞楽法要前の講義を受けたことによって、初めて舞楽・雅楽を体験した方も、より深く体験することができたと思います。また、ご住職のご尽力により復興された伎楽もご覧いただきましたが、この時間が皆さまにとって有意義な時間であったなら幸いです。この体験を通し、舞楽・雅楽・伎楽に興味を持ち、ひいては奈良に興味を持ってくださるお客様が増えていけば、良いなと思っております。

時期は未定ですが、来年も舞楽法要を行う予定になっておりますので、ぜひご参加いただけますと幸いです。

※法要中の写真撮影は行なっておりません。