日本三大山城の一つに数えられる高取城は、標高583mの山頂に築かれた「天空の要塞」でした。その礎は豊臣秀長の家臣・本多氏によって近世的に整備され、山城ながら壮麗な姿を誇ったといいます。
この旅では、あえて難攻不落の山頂には登らず、午後からゆっくりと麓の城下町の散策を楽しみます。
まずは観光案内所「夢創舘」で高取城の資料を見学。その後、城と一体の防衛機能を持った城下町「土佐街道」を歩きます。街道沿いには今も「くすりの町」として栄えた面影が残り、古い商家や看板が当時の賑わいを伝えます。
旅の最後は、高取藩・植村家の菩提寺「宗泉寺」を訪れます。藩主の下屋敷を改修して建立された寺院であり、本堂裏には歴代藩主の墓所が静かに並びます。城主たちが眠る静かな寺で、麓から山頂の城に想いを馳せる、歴史散策のひとときです。